有料会員限定

70歳現役社会のマネープラン お金のプロが分析します!

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
拡大
縮小

70歳現役社会に突入したとき、お金の管理はどうすべきか。

(イメージナビ)

特集「定年消滅」の他の記事を読む

勤務先が70歳まで働ける制度を導入したらマネープランはどう変わるのか。まずは、現在、企業の義務となっている65歳までの雇用とマネープランの関係から確認しておこう。

本人が希望すれば65歳まで働けるとはいうものの、60歳で一度定年退職し、その後は契約社員などとして継続雇用する仕組みの企業が約8割を占める(厚生労働省「平成29年就労条件総合調査」)。

60歳で退職金というまとまったお金を受け取り、これを自分で管理する必要があること、継続雇用では給与がそれまでよりも下がる傾向が強いこと。プランを立てるにはこの2つがポイントとなる。

ところが、せっかく受け取った退職金を不慣れな投資で減らしたり、下がった給与を補うために取り崩したり、残っていた住宅ローンの一括返済でほぼ使ってしまったりする人もいる。65歳からの年金生活に影響するから注意したい。

65歳まで働く場合の理想的なマネープランは、60代前半の生活費は継続雇用の収入でやり繰りし、退職金は温存しておくというもの。65歳になれば満額の公的年金を受け取れる。退職金を取り崩すのは、65歳以降に年金だけではどうしても生活費が足りないときや、自宅のリフォームなど大きな支出が必要なときだけにしたい。一部を投資に振り向ける場合は、手持ちの資産残高や65歳以降の年金生活の収支を確認し、投資額やタイミングを慎重に検討することだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
定年消滅
インタビュー/作家 五木寛之
“引退宣言"した人気ライターが提言
「お金」と「時間」の課題を解消するプログラムも
サイト制作からWebアプリ開発まで
50歳からでも間に合う
コロナ禍で需要動向に変化の兆し
ガス設備点検、中小企業の経理業務…
PART3 会社には頼らない[起業・転職編]
美術家 横尾忠則が答える
インタビュー/伊藤忠商事名誉理事・元駐中国大使 丹羽宇一郎
お金のプロが分析します!
インタビュー/CEAFOM代表 郡山史郎
即戦力が欲しい!
異色企業|ラックランド
異色企業|ファンケル
金融|明治安田生命保険
金融|大和証券グループ本社
Part2 いつまでもこの会社で|流通 サミット
流通|カインズ
インタビュー/立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明
マクロ経済状況から徹底解説
インタビュー/ノジマ社長 野島廣司
緊急リポート 家電量販店ノジマが衝撃の決断
今から進めるべき!
健康なシニアは働く時代へ、70歳定年法の留意点
Part1 定年がなくなる日
定年消滅
70歳現役社会がやってくる
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内