こおりやま・しろう 1935年生まれ。ソニー常務、子会社社長、クリーク・アンド・リバー社を経て、2004年経営幹部紹介のCEAFOM設立。著書に『定年前後の「やってはいけない」』など。(撮影:尾形文繁)

多くのシニアのキャリアを見てきた人材紹介のプロに、定年延長の動きはどう映るのか。

──69歳でシニア向けの人材紹介会社を立ち上げたそうですね。

ソニーに60歳まで在籍して子会社に移り、65歳で「就職活動」をスタートした。しかし仕事探しが難航し、ようやく次の職場を見つけたのは67歳のとき。その苦い経験を生かし、仕事を探しているシニアをサポートしようと人材紹介会社をつくった。

ただ、その経営は曲がりなりにも成功したが、シニアの紹介には失敗している。日本にはシニアが仕事を探せる仕組みはいまだに存在しない、というのが実感だ。

──シニアが仕事を探すことが、なぜ難しいのですか。