バフェット氏が目をつけた5大商社の現在地 総合商社にスポットライト

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

にわかに注目を集める大手総合商社。キーマンインタビューや財務などから5大商社の現在地と今後の戦略を分析していく。

ウォーレン・バフェット氏が目をつけたことで日本の総合商社への注目度が高まった(AP/アフロ)

特集「5大商社「次の一手」」の他の記事を読む

この夏、株式市場で日本の総合商社に突如としてスポットライトが当たった。

アメリカの著名投資家、ウォーレン・バフェット氏が総合商社に食指を動かしたからだ。同氏が率いるバークシャー・ハサウェイは8月30日、5大商社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)の株式をそれぞれ5%超まで取得したことを発表した。

これを受けて、8月31日の東京株式市場では、丸紅の株価が一時前日比14%高となるなど5大商社の株価は軒並み上昇。伊藤忠商事の岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)は「世界の金融市場から出遅れていた日本株、とくに商社株に世界有数の投資家が関心を示したことは日本市場全体にとって明るいニュースだ」とコメントを出した。

バフェット氏はアップルやコカ・コーラなど、主に米国の大手企業の株式に投資することで知られてきた。「投資の待機資金は約1460億ドル(約15.4兆円)とされ、いかなる投資が行われるのかつねに注目されている」(びとうファイナンシャルサービスの尾藤峰男代表)。

なぜ日本の商社か

次ページ5大商社のうち3社が過去最高益
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内