全米で郵便投票の準備が進んでいる。候補者名の空欄を塗り潰すマークシート方式(ロイター/アフロ)

日本の郵便ほど正確で緻密とはいえないまでも、米国の郵便システムは正しく機能しており米国民の信頼を得ている。

非常にまれだが郵便物がなくなったり、時に配達が遅れたりすることはあるものの、2019年の米ギャラップ社の調査では、米国民の4人に3人が郵便サービスを「すばらしい」、あるいは「よい」と評価している。

その郵便システムが、トランプ大統領の執拗な主張によってこのところ注目を集めている。コロナ禍のため11月の大統領選では郵便による投票を拡大する州がほとんどだが、トランプ氏は「郵便による投票は不正の温床だ」として非難を続けているのだ。これを受け、共和党系の弁護士たちが郵便投票の拡大は違法であるとして、各地の州政府を相手にすでに数百件の訴訟を起こしている。