ゴールデンレコードに描かれたさまざまな記号は、地球外生命体がディスクの中の情報を理解するためのヒントになっている(NASA/JPL)

米国の宇宙探査機「ボイジャー」打ち上げ25周年を記念してNASA(米航空宇宙局)がテリー・ライリーに作曲を委嘱し、『サン・リングズ』という作品が生まれた。この曲には前回10月3日号でも触れたが、実はボイジャーは、このほかにも、音楽の世界との強いつながりを持っている。それが、宇宙ファンにはおなじみの「ゴールデンレコード」だ。

1977年に相次いで打ち上げられたボイジャー1号、2号には、ゴールデンレコードと呼ばれる記録媒体が搭載されている。そしてそのレコードには、地球外の知的生命体に地球の生命や文化を伝えるための、音や画像が収められているのだ。

収録内容は、米国の天体物理学者カール・セーガンを中心とする委員会によって定められた。115枚の画像のほか、自然界の音や動物の鳴き声、55の言語によるあいさつ、そしてさまざまな時代と地域の音楽が1枚のディスクに収められている。それがボイジャーに搭載され、はるか彼方に向けて、今も宇宙空間を飛行している。最も近い太陽系外の恒星の付近にたどり着くにも4万年を要するというのだから、気の遠くなる話だ。