住友商事「赤字見通し」が示す課題 データ/前期は金属事業で多額の減損

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住友商事にとって、2020年3月期に最も足を引っ張ったのは金属事業だった。北米鋼管事業の減損が大きく、金属事業は約500億円の大赤字となった。

収益が悪化した金属事業に加えて、もう1つの大きな課題が資源事業だ。アフリカのマダガスカルで行っているニッケル生産のプロジェクト「アンバトビー」である。2012年に生産を開始したものの、設備トラブルなどで稼働率が上がらず、赤字続きに陥った。ようやく稼働率向上への道筋が見えてきた矢先、コロナウイルスの感染拡大があったことから、現地の操業停止を余儀なくされた。

次ページ1500億円の最終赤字
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