とやま・かずひこ 1985年東大法学部卒。ボストンコンサルティンググループ入社。産業再生機構COOなどを経て2007年から現職。(撮影:尾形文繁)

僕らがJALに入った2009年9月、JAL自身にはあと1カ月半で完全に資金がショートして飛行機が止まるという認識はなかった。政府系の誰かがお金を出してくれるという計画を立てていて、ダブルショックだった。限られた時間でお金の出し手を見つけ、増資してリストラして固定費を下げないと“墜落”する状況だった。ドラマ「半沢直樹」では、タスクフォースのリーダーを務める銀縁眼鏡の嫌なやつが債権放棄を迫っていたが、実際に僕らが主力行とやった議論は、債権放棄額の多寡ではなく出資をどうするかということだった。

「空欄を埋めてくれ」