板橋区北部に高島平団地という、東京を代表する大型団地がある。荒川と新河岸川南岸に接する高島平は、江戸時代には徳丸ケ原と呼ばれる原野で、明治時代には広大な農作地となった。高島平の名は江戸時代の天保年間に日本で初めて洋式砲術と洋式銃陣の公開演習を行った砲術家・高島秋帆(たかしましゅうはん)にちなむといわれる。

1966年、当時の日本住宅公団(現都市再生機構)が土地区画整理と団地造成に着手し、72年から入居が始まった。14階建ての高層住宅を含む団地は東洋一の規模といわれ、勤労者の憧れだった。

日本住宅公団が開発した団地は、高島平二丁目の3分の2と、三丁目の半分くらいの土地で、あとは主に戸建て住宅街が広がっている。団地のうち二丁目は賃貸で、三丁目は分譲された。現在の賃料相場は46平方メートルで共益費込み8万5000円程度、坪換算にして6000円強なので都内としては破格の安さだ。また、中古価格は55平方メートルで2400万円程度、坪換算で140万円台前半だ。築年数は経っているものの格安といってよい。