ヴァージン・オーストラリアはANAと提携したばかりだった

日本ではエアライン各社が経営危機に直面し、リストラなど身を切る施策に踏み切るか注目を集める。そんな中、海外では複数のエアラインが、万策尽きた末に経営破綻に追い込まれている。

各社に先駆けて破綻したのが、英フライビーだ。同社は以前から、ブレグジットに端を発した燃油費の高騰や為替変動の影響で経営難に陥っていた。フライビーは2019年2月に同国大手航空会社のヴァージン・アトランティック航空などが出資する合弁会社に買収されたが、20年3月、新型コロナウイルスの影響が深刻化し、支援を受け続けるのが困難となったことから運航停止を余儀なくされた。

翌4月には、そのヴァージンブランドである豪2番手のヴァージン・オーストラリアが、破産状態からの再生を目指す「任意管理手続き」に入った。同社は3月下旬までに、国際線を運休としたほか国内線も計画の10%まで供給を縮小。収入の急減を受け、同国政府や自治体に財政支援を求め続けたものの、交渉が成立しなかった。

その後、債権者集会を経て売却先は米投資会社2社に絞られ、6月末にそのうちの1社であるベインキャピタルによる買収で合意。8月に発表された再建計画では、全従業員の3分の1に当たる3000人をリストラし、収支改善のため4機種あった機材を小型機の米ボーイング737に統一することなどが示された。