写真はナイル川の氾濫で避難した人々のテント。スーダンのワッドラムリで2月撮影(2020年 ロイター/Zohra Bensemra)

今後30年間で、サハラ砂漠以南のサブサハラ・アフリカ地域の人口は倍増して20億人を超え、その地域経済は工業化すると予想されることから、アフリカの発展は、今後の世界の安定・繁栄・保健衛生に重要な意義を持つ。これを踏まえるなら、国際社会はアフリカ大陸に対して、もっと大きな関心を寄せるべきだ。

新型コロナウイルス危機により、多くの世界的な脆弱性が浮き彫りにされた。それは、パンデミックに対する国際社会の協調性を欠いた対応や、経済的低迷に対処する中で最貧困諸国とそこに住む人々をサポートする能力の欠如、そして、いうまでもなく既存の医療インフラの欠点などだ。

各国の指導者たちは、気候変動や格差の拡大から破壊的イノベーションや世界的なテロの問題に至るまで主要な国際的課題と並行して、今こそ、このような弱点に緊急に向き合わなければならない。

さらには、脆弱な農業・食料システムのために、とりわけアフリカをはじめとする低所得地域において、パンデミックの影響がより深刻なものとなっている。これに対処しない限り、このシステム上の欠点によって、今後数十年にわたり、あらゆる危機が悪化する可能性がある。

2億6500万人が食糧危機に直面

抜本的改革における論点の1つは人道に関わる点だ。国連世界食糧計画(WFP)は、パンデミックの影響によりアフリカなど低・中所得国において、深刻な食料危機に苦しむ人の数は、今年ほぼ倍増して2億6500万人となる可能性があると警告している。