約5年前、大分県別府市でのリゾート開発計画の企画立案のために、私は生まれて初めて大分県を訪れた。別府での仕事を終えて、大分市内に入ったのは、県内最大の都市を見るためだった。

大分駅前で驚いたのが、れんが色の立派な駅舎と整備された駅前ターミナルだ。駅ビルのアミュプラザおおいたには多くの物販店や飲食店が入り、まるで福岡の博多駅にでもいるようだった。駅前からは、セントポルタ中央町にガレリア竹町としゃれた名前を冠した、アーケードを備える商店街が続く。地方にありがちなシャッター通りとは違い、多くの市民が買い物を楽しみ、にぎわっていた。

大分市は県の中央部に位置する人口47万8000人の中核市だ。古代には豊後国(ぶんごのくに)の国府が置かれ、東九州地域の中心地だった。街の東側には大野川、西側には大分川がそれぞれ南北に流れて沖積平野を形成し、そこに市街地が広がる。