『会社四季報』総まくり、最新予想で探す強い企業

会社四季報 2020年4集秋号
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『会社四季報』はすべての上場企業に取材し、各社の業績を予想している。直近の取材で、3カ月前に発売された四季報前号時点より業績が好調であることがわかれば予想を見直し、上方修正している。

業績予想の上方修正は、株価へのインパクトが大きい。今期の経常利益予想を四季報前号と今号とで比べ、「上方修正率」が大きい順にランキングしたのが右表だ。前期に比べ今期の経常利益が増える企業のみを抽出しているため、勢いのある企業群ともいえる。

1位はベガコーポレーション。会社は経常利益予想を従来の5億円から17億〜21億円へと幅のある形の上方修正をした。巣ごもりや在宅勤務が広まり、運営する家具・雑貨EC(ネット通販)「LOWYA」の顧客数が急増している。販売価格を維持でき、手数料の支払いもない好採算の自社サイト経由での売上比率が高まった。

ランキング上位には、こうしたコロナ禍での巣ごもり特需を捉えた小売り関連の銘柄が並ぶ。

2位のOlympicグループは首都圏で食品スーパーやホームセンターを展開する。在宅勤務や外出自粛により、自宅での食事や過ごす時間が増え、スーパーが好調。DIY用品や自転車、ペット用品も需要が想定以上に急拡大した。

食品スーパーではほかにも、3位に愛知県地盤のヤマナカ、4位には首都圏のいなげや、7位に山形県のヤマザワ、20位に首都圏のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが名を連ねた。安全に配慮した加工食品の宅配を手がけるオイシックス・ラ・大地も、会員数・購買単価ともに想定を上回り15位にランクイン。家庭での食事需要がどれほど高まっているかがわかる。