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超人気投信の真価を問う 証券セールスの裏側を知る

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設定日に3830億円を集めたみずほの新投信に死角はないか。

「未来の世界」の好成績を追い風に人気化した「未来の世界(ESG)」

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3830億円という破格の資金をたった1カ月で集めた投資信託がある。その名は「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド」、愛称は「未来の世界(ESG)」だ。新発売で実績もない投信だが、なぜここまで急激に残高を増やすことができたのか。

未来の世界(ESG)は6月22日に募集を開始し、7月20日に運用を始めた。投信の運用が開始された日(設定日)の純資産が3830億円というのは、野村アセットマネジメントが2000年に組成した「ノムラ日本株戦略ファンド」、通称・1兆円ファンドの7898億円に次いで歴代2位。7月に販売された公募投信が集めた額の約8割が未来の世界(ESG)という“超”人気ぶりだ。

設定後にも資金が集まったほか、組み入れ銘柄の株価が上がり、純資産残高は約5300億円(9月8日時点)まで増えている。商品開発を担当するみずほ証券の飛田幸宣部長は、当初の売れ行きを「想定の倍ぐらい」と語る。

大手証券会社でも群を抜く好調さだ。4~6月期の大手証券の投信販売実績を見ると、コロナ禍で営業員が顧客を直接訪問することが難しくなった影響で、野村証券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の4社は販売手数料収入を落としている。一方、みずほ証券だけは前年同期、前四半期との比較で投信販売額と手数料収入を大幅に伸ばし、6月には月次の販売額として過去最高を達成した。

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