昨年11月に101歳で亡くなった中曽根康弘元首相が議員を引退したのは85歳のとき。自ら望んで退いたのではなかった。

自民党は内規で衆議院比例区における73歳定年制を導入していたが、中曽根氏は特例扱いを受けていた。当時の小泉純一郎首相が引退勧告を決め、自民党の幹事長だった安倍晋三氏が伝達した。当初は引退に異を唱えた中曽根氏であったが、最終的には比例区での立候補を断念した。

「人生は終生勉強」が口癖だった中曽根氏は90歳を超えてフランス語学習に取り組んだという。もう少し長く議員を務めることも可能だっただろう。それでもやはり85歳は高齢だ。今も議員の定年制には賛否両論あるが、国民生活に影響を与える国政から高齢に起因するさまざまなリスクを一定程度排除する決断は正しいと思う。定年を設けていない小選挙区から立候補する道も残されている。