警官による黒人への暴力に反対する若者。コロナ禍も加わり、米社会の分断は強まっている(ロイター/アフロ)

大統領選挙の行方が注目される米国だが、結果にかかわらず、選挙後の政策運営は前途多難である。世論の分断は深く、政府不信が尾を引きそうだ。

「新型コロナウイルスの感染拡大前より分断は深まりましたか?」との問いに対し、回答者の約8割がイエスと答えた。8月に米ピュー・リサーチ・センターが発表した世論調査の結果だ。

2001年の同時多発テロ直後とは違い、危機下で国の団結が進む気配はない。米国民が感じているのは、さらなる分断の深まりだ。

米国の分断は、世界でも突出している。同時期に行われた各国の世論調査を集計すると、14の先進国における同様の回答の中位値は、5割弱にとどまる。日本に至っては、分断の深まりに同意する回答はわずか2割台である。