またぞろ、業界再編を主導しようという官の動きが活発化しているようだ。

8月、英フィナンシャル・タイムズ紙が「日本政府関係者が日産自動車とホンダの経営統合を模索したが、両社が断ったため頓挫した」と報じた。事実を認める証言が取れないまま、その後、ホンダは米ゼネラル・モーターズとの事業提携拡大を発表した。

経営危機の日産と資本提携先のないホンダをまとめて競争力を強化する──。机上の計算では悪くない。ただ、両社の社風を知る関係者であれば100人中100人が「ない」と断言するだろう。万一実現しても、「うまくいくはずがない」と言い切るに違いない。

9月9日には、官製ファンドの産業革新投資機構(JIC)が傘下の新ファンドの設立を決めた。別途立ち上げる予定のファンドと合わせて資金規模は最大4000億円で、1000億円規模の大型投資も想定しているという。