「大統領選のノストラダムス」が断言

米アメリカン大学教授 アラン・リットマン/Allan Lichtman 1973年、ハーバード大学で博士号取得。現在、アメリカン大学栄誉教授(米現代史など)。大統領選の独自分析手法を構築。トランプ氏の勝利を予測し、話題に。著書にPredicting the Next President: The Keys to the White House(『次期大統領の予測:ホワイトハウスへのカギ』未邦訳)。(©️Sam Lichtman)

「大統領選のノストラダムス」──。ニューヨーク・タイムズ紙は歴史学者のアラン・リットマン氏をこう称している。しかし、人類滅亡の予言とは違い、同氏の予測は当たる。1984年のレーガン大統領再選から2016年のトランプ氏当選まで、独自の13指標に基づく予測によってすべて言い当ててきた。注目の最新予測は「バイデン勝利」。その根拠を聞いた。

──「ホワイトハウスへの13のカギ」とは何ですか。

米大統領選挙は政権党の強さや実績への信任投票だという見方に基づき、考え出した指標だ。世論調査も選挙戦も関係ない。現職大統領の強さや実績を13指標で分析した全体像が重要だ。

その13の指標とは、以下のとおり。①中間選挙で与党が勝った。②現職大統領の党候補指名に挑む候補がいない。③現職が再選を目指す選挙である。④第3党候補者がいない。⑤経済の短期予測が良好である。⑥経済の長期予測が良好である。⑦前政権時から政策を大きく転換した。⑧社会不安がない。⑨スキャンダルと無縁である。⑩外交・軍事政策で大きな失敗がない。⑪外交・軍事政策で大きな功績を上げた。⑫現職にカリスマ性がある。⑬対立候補にカリスマ性がない。

このうち6つ以上が「ノー」、つまり与党に不利な結果となるならば、彼らの敗北が予想される。候補者関連の指標は2つのみ。レーガンやオバマのように、世代を象徴するような強いカリスマ性で有権者を鼓舞できるかどうかだ。