新型コロナウイルスは世界的に流行したことで、通常の感染症の枠を超えて、政治、経済、社会に大きな影響を与えた。

だが、日本では何十万人死ぬといった脅威があるウイルスではないことがわかってきた。8月29日時点で新型コロナの検査によって陽性と判定された人は累計6.7万人、死者数は累計で1263人。これに対して例えば季節性インフルエンザはワクチンがあるのに例年1000万〜1400万人がかかり、治療薬があるのに昨年は約3500人が亡くなっている。

日本を含む東アジアで死者が少ないことについては、免疫、体質の違いなどの指摘があるが、現時点ではまだ解明中である。ただ、欧州でも7月以降は、感染者が増えても死者はあまり増えなくなっている。ウイルス変異や集団免疫の獲得はこれまた研究途上だが、高齢者の隔離や治療の進歩には一定の評価がある。