(YNS/PIXTA)

後継者が見つからず、M&Aでもいい売却先が見つからない──。そんな会社には、最終手段として「廃業(会社清算)」という選択肢が残されている。

「廃業」は「倒産」と混同されがちだが、似て非なるものだ。廃業は資産が超過した状態で自らの意思により会社を清算するのに対し、倒産は債務超過に陥り、やむをえず会社を清算することを指す。

廃業の場合は手元資金に余裕があるため、事前に計画を立てておけば最終的に多くの資金を手元に残すことができる。

たとえば、繁忙期まで営業を続け、利益を最大限取り込んでから営業を終了したり、不動産などの保有資産が最も高い価格で売れるタイミングを待ったりすることも可能だ。

取引先にも事前に時期を知らせておけば、あまり迷惑をかけずに済むし、従業員は解雇せざるをえないが、転職先を探す時間を確保できるなど、影響を最小限に抑えることができるのだ。