さまざまながんの中でも、死亡者数が最も多い肺がん。胃がんや大腸がんに比べると、かかった人に対して死亡した人の割合が高く、治りにくいとされる。

肺がんは組織の形態によってさまざまな種類があるのが特徴だ。大きく「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」「小細胞がん」の4つに分けられる。約60%を占めるのが腺がんで、増加傾向にある。

順天堂大学医学部附属順天堂医院呼吸器外科の鈴木健司教授は「肺がんというとたばこが原因と考えられがちだが、腺がんは非喫煙者でもかかる。腺がんは肺の末梢(肺野)にでき、症状が出にくく、見つかったときには肺や脳に転移している場合が多い」と話す。

本来、腺がんは早期に治療できれば治る可能性は高い。ステージ1では、5年生存率が80%を超えている。症状のない腺がんを、早期に見つける方法が検診だ。肺がん検診には主にX線検査とCT(コンピューター断層撮影)検査があるが、CT検査だとX線検査では見つけられない小さながんを発見できる。