子宮がんには、子宮の入り口にできる「子宮頸(けい)がん」と、奥の子宮体部にできる「子宮体(たい)がん」がある。病気の原因や性質、治療はまったく別ものだ。

子宮頸がんは、性交渉で感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因である。HPVはありふれたウイルスで感染してもほとんどの人は自然に排除されるが、ごく一部の人は感染が持続し、さらにその一部の人ががんを発症する。発症のピークは30~40代で、20代での発症も増えている。

子宮頸がんはがん組織の状態によって「扁平(へんぺい)上皮がん」「腺がん」に分かれる。日本大学医学部婦人科学分野の川名敬・主任教授は「8割程度が扁平上皮がんだが、最近は腺がんが増加傾向にあり、腺がんは若い女性に多い」と話す。