しまだ・かずあき 1982年、京都府立医科大学医学部医学科卒業。国立がん研究センター中央病院肝胆膵外科医長、肝胆膵外科科長、同院副院長などを経て2020年4月から現職。専門は肝胆膵がんの外科治療。

がん専門病院で診療・研究の中核を担う国立がん研究センター中央病院は、特定機能病院の役割として新型コロナウイルスの感染患者を受け入れている。島田和明病院長に課題を聞いた。

──新型コロナによる診療への影響はありましたか。

3月に職員5人の感染が判明した。クラスターにはならず単発的な発生だったが、危機感を持った。新規患者の受け入れを停止し、手術を3日間中止した。ICT(感染対策制御室)のアドバイスで万全の対策を取り、陽性者が出た病棟の患者と医療スタッフにPCR検査をした。2週間の観察期間をもって通常診療に戻った。

東京都の要請で、4月15日から感染患者を受け入れ始めている。軽症から中等症が22人、重症が2人という枠で、1病棟を新型コロナ感染患者の受け入れ病床にした。受け入れたのはがん患者以外の通常の感染者だが、現在治療中のがん患者が市中の感染拡大で感染する危険性もあるため、病棟を用意することは重要だと思う。

がん患者は日常生活できちんと感染対策をしている。幸い、当院に通院中の患者さんでPCR陽性と判明した人は2人だった。当院では都から受け入れたPCR陽性者を含め、重症化した人はいない。