オンライン対戦で練習する成立学園の生徒
週刊東洋経済 2020年8/29号
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高校の部活としてeスポーツが盛り上がっている。言うまでもなくコンピューターゲームの競技。海外では10億円超の賞金が出る大会も多く、2022年アジア競技大会でも正式種目となる。この追い風から、各地で部が立ち上がっている。

東京・北区の成立学園高等学校もその1つ。マルチメディア部にeスポーツ班が誕生したのは18年10月。同部顧問の田島祐一教諭は「第1回全国高校eスポーツ選手権の記事を見た校長から『うちでもできないか』と打診されたのがきっかけ」だと言う。

関連企業が後方支援

必要な設備は先の選手権を共催するサードウェーブ社の「高校eスポーツ部支援プログラム」を活用。ゲーミングPCと高速通信回線をセットで無償貸し出しするもので、全国の高校170校が活用している。ゲーミングPCは1台20万円程度。複数台そろえると高い出費となるだけに、「支援プログラムの存在は大きい」(田島教諭)。

8人からスタートしたeスポーツ班のメンバーは現在19人。過去2回の選手権は1回戦で敗退したが、11月から始まる第3回は上位を目指す。

7月中旬、部室を訪れると生徒たちが『フォートナイト』など人気のゲームをプレーしていた。その中の1人、大久保泰洋君(2年生)は以前から『リーグ・オブ・レジェンド』というゲームが好きで、競技大会があると知り、入部した。「周囲にこのゲームをプレーする人がいなかったが、部活で僕が教えて、皆強くなって……という流れが楽しかった。内気で友達も少なかったが、部に入って変わった」と生き生き話す。仲間が集まって真剣に取り組めばゲームも立派な部活となる。勉強や運動以外に生徒が輝ける場として、eスポーツの部活化はますます広まっていくだろう。

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