慶応大の三田キャンパス。一貫校と呼ばれる慶応の付属校は卒業生のほぼ全員が慶大に進める(撮影:尾形文繁)
週刊東洋経済 2020年8/29号
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早慶(早稲田、慶応)やGMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)をはじめとする大学付属校の人気が沸騰している。中学受験、高校受験において、多くの付属校が前年を上回る受験生を集めている。

付属校の人気が高まっている要因は大きく分けて2つある。1つは、文部科学省が進めてきた私立大学の定員厳格化だ。大都市圏の私立大学の一般入試合格者が絞り込まれ、難関大学への合格が狭き門となっている。もう1つは、2021年から始まる大学入試改革で、入試傾向がつかめないことだ。難関私大へと進学する確率を少しでも高めるために、付属校を選ぶ動きが強まっているのだ。

大学の付属校といっても、大学と同一法人内に設置されている学校、大学と連携関係を持つ系属校とさまざまな形態があり、学校によって系列の大学への内部進学率は異なる(下表)。

例えば、同じ早稲田大学系列でも、早稲田大学高等学院、早稲田実業学校は卒業生のほぼ全員が早大に進学するのに対し、早稲田中学・高等学校の内部進学率は5割程度。ただ、早稲田中・高は進学校としての面もあり、難関国公立大学や医学部など他大学への進学でも高い実績を出している。このように学校によって性格は異なるが、一般の中学や高校と比べれば高い確率で大学に進学できるのは魅力だ。