週刊東洋経済 2020年8/29号
書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

通信制高校が増えている。2019年は253校と20年前の倍以上になった。一時期は減少傾向だった生徒数も直近で急激に増え、19年は19.7万人と、ここ20年で最多となった。背景を教育ジャーナリストの後藤健夫氏は、「なんとなく学校に行きたくない、ライトな不登校が増えている。保護者もそれを許容するようになってきた。通信制高校が受け皿になっている」と分析する。

通信|N高
フィギュア紀平選手も在学

過去の入学式ではVRゴーグルを配布し、沖縄本校と生徒が集まる拠点をバーチャル空間でつないだ

生徒数が4年で10倍に

生徒数の急激な伸びを牽引したのは角川ドワンゴ学園が16年4月に設立したN高等学校だ。初年度の生徒数1500人から、現在は1万5000人と日本最大の高校になった。インターネット機能と通信制高校の制度を合わせ、「ネットの高校」と広報したことで、新しい学校というイメージを広めた。全国から入学できるネットコースと、17年に設置された19地点に通う通学コースがある。

教科学習は映像授業で行い、確認テストを受けた後に毎月リポートを提出する。この一連のルーチンワークと、5日間学校に通うスクーリングで高校卒業資格を得られる。生徒一人ひとりに担任が付き、コミュニケーションアプリのSlackでホームルームを毎日行っている。自宅でも先生や友達と双方向のやり取りが可能だ。