週刊東洋経済 2020年8/29号
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この春、新型コロナウイルスの感染拡大でほとんどの高校が休校する事態になった。一方、一部の学校では、オンライン授業を早々に導入し、難局を乗り切っていた。学校のICT(情報通信技術)の進度や、実行力で学びに大きな差が出た形だ。スムーズにオンライン授業に移行できた高校はどんな取り組みをしたのか。

神奈川|北鎌倉女子学園
遠隔授業即対応のApple認定校

その好事例として注目されているのが神奈川県の北鎌倉女子学園中学校・高等学校だ。7月上旬に高校1年の総合探究の授業をのぞいたが、教室で学ぶ生徒はクラス全体の約半数の16人。残りの生徒はオンライン会議システム「Zoom」で自宅から参加していた。

生徒を教室と自宅に分け、授業は複数の先生が担当(撮影:大澤 誠)

この日は、グループごとにSDGsの17の目標のうち「食」に関する問題点や現状を調べて発表する授業。iPadを駆使して情報を集め、自宅組の生徒と情報交換をしながら発表内容を詰めていた。担当する青木佐知子教諭は「最初はうまくコミュニケーションが取れず戸惑う様子も見られたが『次回はこう進めよう』といった前向きな姿勢で授業がブラッシュアップされていった」と語る。

同校は6月から7月中旬まで出席番号で登校日を分ける「ハイブリッド型授業」を導入。感染リスクを抑えるために生徒は週の半分は登校して教室で学び、残りは自宅でオンライン授業を受けた。