名張市は三重県西部、奈良県と接する伊賀地方にある人口約7万5000人の街だ。大阪に勤めるサラリーマンのベッドタウンとして発展し長らく大阪都市圏に含まれていたため、今も大阪に勤める大抵の人がこの街のことをよく知っている。

名張駅から近鉄大阪線の特急電車に乗れば大阪難波まで50分強。大阪市内のオフィス街に約1時間でアクセスできる。1980年代前半から大規模な住宅団地の造成が行われ、江戸時代に街を治めた藤堂家の家紋にちなむ桔梗が丘をはじめ、つつじが丘、梅が丘など花の名を冠する団地が多くある。

名張藤堂家邸跡。近世上級武士の生活の場となった部分が残る全国的にも珍しい遺構(PIXTA)

京都、奈良にも1時間強でアクセス可能。隣の奈良県とともに自然災害が比較的少ない地域であることなどが評価されて、京阪奈地域に拠点を置く多くの企業が事業所や工場を求め、市内には大型の工業団地も造成されている。