有料会員限定

「ドル」と「デジタル通貨」、最後の攻防戦 中央銀行の役割は大きく変わりつつある

✎ 1〜 ✎ 554 ✎ 555 ✎ 556 ✎ 最新
拡大
縮小
(写真:REUTERS/Dado Ruvic)

COVID-19(新型コロナウイルス) 危機によって、現金からの長期的な脱却が(少なくとも税法に準拠した合法な取引において)加速するなか、デジタル通貨に関する公式な議論が白熱してきている。

フェイスブックのリブラ立ち上げが迫り、中国が中央銀行発行のデジタル通貨を提案するなど、現在起きていることによって今後の世界金融が再編成される可能性がある。G30の新たな報告書では、中央銀行が事の成り行きの主導権を握りたいのであれば、迅速に動く必要があると論じられている。

ドルの優位性

世界金融の安定や情報の管理など、多くのことが問題となっている。慎重に事を進めなければ、往々にして金融革新は危機の根源となり、ドルの優位性が高まって米国は強大な監視・制裁能力を手に入れる。ドルの優位性は使用される通貨のみならず、取引を決済するシステムにも言えることで、中国からヨーロッパに至るまで、これに挑戦する意欲が高まっている。そして、この領域において、多くの革新が起こっているのだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内