ふかさわ・ゆうじ 1954年北海道函館市出身。78年東京大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。分割民営化で87年東日本旅客鉄道(JR東日本)入社。投資計画部長、取締役人事部長、副社長などを経て2018年から現職。(撮影:尾形文繁)
時間帯で運賃を変えて混雑を緩和する──。JR東日本が時間帯運賃の検討に乗り出した。海外では通勤ラッシュ時の運賃を割高にして混雑平準化を図っている例がすでに見られる。はたしてコロナ禍を契機に「満員電車ゼロ」が実現するか。深澤祐二社長に狙いを聞いた。
※ 本インタビューは下記記事でも公開しています。
【東洋経済オンライン】https://toyokeizai.net/articles/-/365758
【アフターコロナの岐路】https://premium.toyokeizai.net/articles/-/24245

──コロナ後の鉄道需要をどう喚起しますか。

短期、中期という視点に分けて考えないといけない。短期的には、安心して電車に乗ってもらうための取り組みをいろいろと行っている。それをお客様にしっかりとお伝えしたい。

中期的には当社ビジネスの基本的な部分の変革が必要だ。現在の運行ダイヤや運賃は従来の生活スタイルに合わせて定められてきた。通勤電車の利用のピークは朝の出勤時と夜の帰宅時にあったが、現在は朝のピークの山が従来の半分くらいになり、その分だけピークの前後の時間帯が増えて台形のような形になっている。夜も終電ぎりぎりまで多くの人が乗っていたが、より早い時間帯に利用がシフトしている。こうした生活スタイルの変化に合わせて運賃制度を変えていきたい。例えば、定期券ならピークの時間帯よりもピークの前後に乗るほうがメリットのある商品を検討している。