おの・ひろゆき 1958年生まれ。82年に東京理科大学理工学部卒業、ぺんてる入社。89年にユーロぺんてる出向。97年に欧州統括本部財務統括管理部長。2012年以降、経営戦略室長や財務本部長、生産本部長を歴任し、今年6月の株主総会で代表取締役社長に就任。(撮影:今井康一)
コクヨが昨年末に仕掛けた買収工作は、ホワイトナイトとして入ったプラスによって阻止された。が、株主に業界ライバル2社が「同居」する状況で、ぺんてる新社長の小野裕之氏はどう舵取りするのか。

──コクヨによる子会社化を阻止しました。

買い取り価格はコクヨとプラスで差があったのに、多くの株主がプラスに売ってくれた。ぺんてるの独立を維持してほしいという強い意思を感じた。

──元はといえば、水面下でプラスと資本提携協議を進めていたことが、コクヨの逆鱗に触れたのでは?

それ以前の問題として、われわれには(昨年5月の)コクヨの37%株取得の方法に不信感があった。

──マーキュリアインベストメントの有限責任持ち分を丸ごと買い取る(間接保有)というイレギュラーな方法でした。

前任の和田優社長が「青天の霹靂(へきれき)」と表現したとおり。あれがコクヨに対する不信感の原点だ。

──ではなぜ取締役会は昨年9月、コクヨの直接保有を認めたのですか。