モリコーネ音楽を代表する作品『海の上のピアニスト』。4Kデジタル修復版&イタリア完全版が、8月21日(金)からYEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される(配給:シンカ © 1998 MEDUSA)

去る7月6日、20世紀を代表する作曲家にして映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネが91歳で亡くなった。1928年イタリア・ローマ生まれのモリコーネは、ローマにある名門・サンタ・チェチーリア音楽院で作曲技法を学んだ後、テレビやラジオの音楽を手がけるようになる。

その後、映画の世界へと進出した彼を一躍有名にしたのが、60〜70年代に一世を風靡した「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれるイタリア製西部劇の数々だ。映画『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』で流れる哀愁に満ちた音楽はモリコーネならでは。当時小学生だった筆者の記憶に、主演のクリント・イーストウッドやリー・ヴァン・クリーフとともに、エンニオ・モリコーネの名が刻まれているのだから、よほどその音楽が印象的だったのだろう。88年には映画『アンタッチャブル』でグラミー賞を受賞し、88年の『ニュー・シネマ・パラダイス』や98年の『海の上のピアニスト』などの音楽も担当した。生涯に手がけた映画音楽の数は400本以上という映画音楽界の巨匠だ。日本においても、2003年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の音楽を担当した。