6月28日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信社が「西側式民主主義が生んだ悲劇的現実」と題する金恵正(キムへジョン)・国際問題研究院室長の論評を配信した。北朝鮮メディア特有の扇情的な表現はあるものの、米国の内政分析として優れた内容だ。

冒頭で、米国が自らを「人権モデル国」と考え人権外交を展開していることと、米国内の状況とが極度に乖離していると指摘する。〈米国は折に触れ、自国を「人権モデル国」と押し立て、他国の人権に対してけなすことを好む。しかし、世人は米国のそのような振る舞いに憤怒を禁じえずにいる。人間の初歩的な生命権、生存権さえ無残に踏みにじる世界最悪の人権蹂躙(じゅうりん)国が他国についてどうのこうのと論じることこそ、天下の無分別な行為であり、真の人権に対する冒瀆だと言わざるを得ない〉(6月28日付「朝鮮中央通信」日本語版)。米国の人権外交を北朝鮮のみならず中国、ロシア、イラン、トルコなども批判している。