厚生労働省が配信する接触確認アプリ「COCOA」の画面。シンプルな構成だ
週刊東洋経済 2020年7/18号
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厚生労働省が6月19日に配信を始めた新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA(ココア)」は、2週間でようやくダウンロード数が500万を超えた。

ココアは陽性者との濃厚接触があったかどうかを確認するアプリだ。スマートフォンに搭載された近距離データ通信技術「ブルートゥース」を使い、スマホを持った人同士が一定以上の時間、近くにいたことを記録する。今回厚労省は、半径1メートル以内で連続して15分以上近接することを濃厚接触と設定している。

PCR検査で陽性と診断されると、保健所が厚労省の新型コロナ感染者管理システムに患者情報を記録し、処理番号を発行。この番号を接触確認アプリに入力し、陽性であることを登録すると、過去14日間にその人と近接した記録が残っているスマホに「陽性者と濃厚接触した」との通知が表示され、医療機関の受診や隔離を促す。アプリからの早期通知により濃厚接触者に外出自粛などを促すことが最も大きな目的だ。

東京都立駒込病院の黒川真理子医師はアプリの効果について、「検査だけでは感染拡大は防げない。保健所は濃厚接触者を追跡しているが、リソースが限られている。これをアプリで補強できる」と期待する。

厚労省は今回、幅広い機種のスマホでアプリを使えるようにするため、米アップルと米グーグルが共同開発したブルートゥースによる接触確認の仕組み(APIと呼ばれるアプリとOS〈基本ソフト〉の接続形式)を採用した。ネット上などでは「個人情報が外部に筒抜けになる」といった声も上がったが、個人情報が端末の外に出ないよう、細心の配慮がなされている。一部の国のように氏名、電話番号、位置情報を取得することもない。