ささき・とおる 2015年6月から現職。03年4月からJPモルガン・チェース銀行でFXストラテジストとして金融市場を調査・分析。その前は日本銀行に勤務、調査統計局などを経て、国際局(当時)為替課で為替市場介入を担当、ニューヨークで米国金融市場分析も担当した。(撮影:今 祥雄)

誰しも感じていることと思うが、新型コロナウイルス感染拡大はこれまでの経済的、地政学的な危機と異なり、世界中の人間全員が脅威を感じる、文字どおり「世界的な事象」となった。人々の生活様式、産業構造など、さまざまなものが大きな変化を見せるだろう。

マーケットも同様で、筆者は円相場にも大きな変化があると予想している。

ここ数年、筆者はドル円相場に関して基本的には円安方向の見通しを維持してきた。だが、新型コロナウイルス感染拡大とそれに対する米国、日本など各国の政策対応を受けて、今後数年間、ドル円相場は円高に向かうとの予想に変更した。1ドル=90円へ下落トレンドをたどるだろう。