車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は、現行製品より大幅に寿命を延ばした超長寿命電池を開発した。電気自動車(EV)に搭載する場合、16年、または走行距離200万キロメートルという寿命を実現する。

米国のEV大手のテスラは、中国市場で販売する「モデル S」、および「モデル X」の電池の保証期間を8年、または24万キロメートルとしている。CATLの超長寿命電池の走行距離はその8倍以上だ。

CATL董事長(会長に相当)の曾毓群氏によれば、超長寿命電池の量産準備はすでに整っている。超長寿命電池のコストは現行製品比10%未満のアップで収まるという。正極、負極、電解液にそれぞれ異なる技術を取り入れ、劣化反応を抑制することで寿命を延ばした。

中国の車載電池市場では、2019年末にテスラが「モデル3」の現地生産を開始したのをきっかけに、同社に電池を供給する日本のパナソニックや韓国のLG化学の存在感が高まっている。中国メーカーではEV大手の比亜迪(BYD)が自社製の車載電池に弗迪(フーディ)のサブブランド名をつけ、外販拡大に乗り出している。

CATLは車載電池の世界最大手の座を3年連続で守り、中国市場のシェアは50%超。競合他社の追撃が激しさを増す中、現状に安住せず超長寿命電池の投入でライバルを突き放すもくろみだ。

(財新記者:鄭麗純、原文の配信は6月10日)

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