最後の香港総督として知られるクリス・パッテン卿は、中国共産党の侵略的な姿勢に対し警鐘を鳴らし続けている。2017年9月19日、香港で撮影(写真:ロイター/Bobby Yip)

正しい教訓を得るためには歴史を知る必要がある。大抵は、主張される類似点は、綿密な検討には耐えられず、こじつけのように思えるものだ。だから、中国の最近の行動(いじめ、嘘、条約違反)が第一次世界大戦前のドイツの行動と似ていると示唆されたとき、私はこじつけなのではないか、と思っていた。

ドイツの行動とは、次のようなものだ。例えば、1911年、ドイツのヴィルヘルム2世は、モロッコのアガディールに小型砲艦を配備し、フランスに譲歩を強要し、フランスとイギリスの間に亀裂を生じさせようとすることで、国際的な危機を引き起こした。

その代わり、このエピソードはフランスとイギリスにドイツの攻撃的な意図を確信させることとなった。これは戦争の勃発によって3年後に裏付けされた結論である。

中国共産党の最近の行動について、同様の結論を出すには悲観的すぎるのかもしれない。しかし、ここ数カ月の出来事により、悲観的すぎるとはいえなくなってきた。

世界の他の国々、特にリベラルな民主主義国家は、中国に対し、協調的な対応を求められている。中国の習近平国家主席の攻撃的な行動をくじくために、われわれは団結し、協力する必要がある。

目に余る中国共産党の武力侵略

中国の違反のリストは長い。世界の他の国々が、共産党の秘密主義と嘘が一因で広がるパンデミックに世界が気を取られている間に、中国は台湾に対する軍事的脅威を増大させ、法の支配下にある香港の伝統的な自由を尊重するという条約に基づく約束を破った。