コロナ禍で経済が停滞する中でも、業績が好調な企業はどこか。最新の『会社四季報』夏号から、今期の純利益(最終利益)が過去最高を更新する見通しの企業を抽出。大型銘柄(対象は時価総額上位800位以内)と中小型銘柄(同801位以下)に分け、過去最高益に対する今期の更新率が大きい順に掲載した。

大型銘柄の1位はレーザーテック。半導体マスクの欠陥検査装置が柱で、圧倒的な世界シェアを誇る。主要顧客である台湾のファウンドリーが積極投資を続けており、装置の需要が旺盛だ。加えて、EUV光を使用した最先端の検査装置の出荷を今2020年6月期から開始。1台当たりの金額が大きく、業績を牽引する。

2位は都内の狭小戸建てを得意とするオープンハウス。競合する新築マンションの価格が高騰し、供給戸数も減る中で、都心部の戸建て分譲需要が高まり、今20年9月期の引き渡し戸数は前期比で1割強増える見込み。5月に関西地盤の投資用マンションデベロッパー、プレサンスコーポレーションの株式3割超を取得し、それに伴う一過性の利益も発生する。

3位はクラウドとIT人材派遣のラクス。4位の生命保険のT&Dホールディングスは、新型コロナの影響で対面営業が制約され、保険の販売自体は苦戦。今期の最高益更新は米保険会社の関連会社化で持ち分法利益が一時的に膨らむためだ。5位のJCRファーマはバイオ医薬品会社。主力のヒト成長ホルモン製剤や腎性貧血治療薬の販売数量が拡大する。

(注) 今期純利益の過去最高純利益に対する更新率が高い順にランキング。対象は時価総額800位以内、今期が2020年6月~21年3月期、今期純利益・過去最高純利益が10億円以上、今期純利益が今期経常利益以下の企業。決算期変更企業、会計基準変更企業、前期純利益が赤字の企業は除く。HDはホールディングスの略。PER、PBRは6月12日時点