「エッセンシャルワーカー」(以下、EW)と呼ばれる人たちの奮闘ぶりが、新型コロナ禍で自粛生活をするわれわれの目に焼き付けられた。EWは日本では医療・介護従事者、スーパー店員、ドライバー、配達員、公共交通機関職員などが代表的だ。在宅勤務ができず、感染リスクを負いながら、体を張ってわれわれの生活に不可欠な仕事を担う。

にもかかわらず、その一定部分の人たちは長らく低賃金に甘んじてきた。コロナ禍で改めてそれが可視化された今、労働界だけでなく、有識者の間からもEWの待遇改善を求める声が高まりつつある。

主張の1つは、感染リスクに見合う賃金プレミアム(上乗せ)を払うというものだ。労働市場でリスクが再評価され、賃金は自然と上昇するとの見方があり、実際に海外の一部ではEWに特別ボーナスが支給された。今後は「出勤手当」が支払われるとの観測もある。