西松建設の施工中の現場では作業員を3分の1ずつに分け、日替わりで朝礼を実施する

「ハイそこ、マスク着けて!」工事現場の所長はマスクをずらしている作業員を見かけると鋭く指示を出した。6月中旬、現場のある茨城県つくば市のこの日の最高気温は30度、湿度も高い。マスクを着けての作業はこたえる環境だ。

準大手ゼネコン、西松建設がつくば市で2019年7月に着工した「プロロジスパークつくば2」は、物流開発会社プロロジスが某ネット通販業者向けに開発している物件。地上4階建て、延べ床面積約11万平方メートルの大型物流倉庫だ。

この現場を訪ねたときは、内装と外構の工事を進める追い込みの段階で、約450人の作業員が出入りしていた。完成検査を経て9月に引き渡す予定で工事が進むが、コロナ禍の影響が色濃く出ている。4月からマスクの着用や手洗い・消毒を徹底しているほか、現場に入る際に非接触型の体温計で体温を測定。さらに「3密」対策として、朝礼は職長の全員参加は続けているものの、作業員は毎日3分の1ずつ交代で参加し、スペースを広く取るようにしている。現場内の消毒を定期的に実施するほか、休憩所も間隔を広く取るなど、工夫を凝らす(下写真)。

「現場で感染者を出さないように、マスクの着用を厳しく指導してきた。これからは熱中症の防止と感染対策の両立が課題になる」(現場所長の男性)

朝の現場入場時には必ず体温測定を全員に実施する(写真左)。休憩所でも3密回避のために間隔を広く取る(写真右)

現場を襲うコロナ禍