原宿に異色の「旗艦店」、ユニクロ変革の試金石 飛躍のきっかけとなった場所に再出店

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成否は重要な意味を持つ。

壁一面に設置された240台のディスプレー。リアル店舗の体験価値をどこまで訴求できるか(撮影:尾形文繁)

6月5日、JR原宿駅前の複合施設に異色の店舗が出現した。地上1階と地下1階にまたがるユニクロの新たな大型店だ。

原宿といえば、フリースブームに乗ったユニクロが1998年に東京都心1号店を開き、飛躍のきっかけとなった「思い入れの深い場所」(ファーストリテイリング社員)。8年ぶりに再出店した原宿店には、従来にない要素を詰め込んだ。

最大の特徴は240台のディスプレーがずらりと設置された地下1階の一角。ユニクロとジーユーが昨年秋に共同開発したアプリ「スタイルヒント」を体験できる世界初の売り場だ。

スタイルヒントとは、世界中のインフルエンサーやユーザーが投稿した写真からさまざまな着こなしを検索できるアプリ。写真に掲載された類似商品をユニクロとジーユーのネット通販(EC)で購入できる。

原宿店ではアプリに投稿された写真を顧客が自由に閲覧しながら、気になる商品が店内のどこで販売されているかをディスプレー上で確認できるようにした。

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