やまだ・よしひと 1961年生まれ。84年同志社大学経済学部卒、立石電機(現オムロン)入社。2008年オムロンヘルスケア社長、10年オムロン執行役員常務を経て、11年から現職。(撮影:今井康一)

FA(ファクトリーオートメーション、工場自動化)機器大手であるオムロンは、ヘルスケア事業の拡大にも期待がかかる。

──新型コロナでFA業界は打撃を受けています。

大きな危機感を持っている。リーマンショックや東日本大震災のときよりも深刻だ。とくに今は自動車業界を中心に需要面が傷ついている。失業率上昇など社会的不安がさらに高まれば、大きな耐久消費財は買われない。

4月は中国がある程度回復したことが寄与して売り上げは6%減にとどまったが、5月の減少幅は前年同期比でおそらく10%を超える。6月も厳しいだろう。世界的に製造業で設備投資の計画を見直す動きが出ており、V字回復はできないと覚悟している。コロナの感染第2波や消費回復に2〜3年程度かかることを前提にした経営に変えていく。

──コロナ後はどういうニーズが出てきますか。