さとう・しんじろう 1960年生まれ。現JXTGエネルギー、現PwCジャパングループを経てテルモ入社。17年から現職。(撮影:今井康一)

われわれが製造・販売する体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)は、新型コロナウイルス感染症の重症患者を治療する「最後の砦」を担ってきた。足元では感染者数の減少とともに稼働台数は減ってきているが、生産能力は平時の3倍となる数カ月単位で百数十台というレベルまで引き上げている。

今回の事態を通じて、新たな課題がわかってきた。普段は使用頻度が低いため、扱える医療従事者が限られていることだ。次世代品の開発ではより使いやすくて人手がかからないものにしていきたい。加えて、緊急時に対応できるように日ごろからエクモを扱える医療従事者を育成するシステムも必要になる。これは、ほかの医療機器についても同様だ。