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都会に住むより田舎暮らし シェアリングの次は自給自足へ

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ミシガン州北部に4万平方メートル以上の農場を持つキャロル・メルビンさん。本業は高校教師。2頭の愛馬は自動車を動かせないときの移動手段として使うことだって可能だ(写真:Wyatt Melvin)

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シェアリングエコノミーやミニマルライフなど、ほとんど何も持たない身軽な都会の生き方がもてはやされたコロナ禍以前。しかし、新型コロナウイルスによる死者数が10万人を超える米国では、価値観に劇的な変化が起きている。人口が密集する都会を避け、プチ自給自足できる田舎暮らしを求める人が増えているのだ。

4月末に世論調査会社のハリス・ポールが米国人2000人を調査したところ、都市部に住む成人のうち、約4割が「コロナが収束したら、田舎に引っ越すことを検討している」と答えた。

都会の住人たちが、狭いアパートで60日以上のロックダウン生活を強いられる中、ミシガン州北部のボインシティという街の郊外にある4万平方メートルの広さの牧草地で暮らすキャロル・メルビンさん(54)の自宅待機生活には、窮屈さがほとんどない。

「朝起きたらすぐに鶏小屋の掃除をして、飼っている6羽の雌鶏たちが産んだ卵で目玉焼きを作る。店で買う卵と違って、卵黄が濃いオレンジ色でおいしい」

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