中国IT大手の騰訊(テンセント)は5月13日、2020年1〜3月期の業績を発表した。同四半期の売上高は前年同期比26%増の1080億6500万元(約1兆6300億円)と大幅な伸びを示し、市場の事前予想を上回った。

一方、1〜3月期の純利益は288億9600万元(約4350億円)と前年同期比6%の増加にとどまった。売上高に比べて伸び率が低かった主因は、新型コロナウイルスの打撃を受けた投資部門の利益急減だ。

新型コロナの影響は事業分野によって明暗が分かれる。中国では1月下旬からのロックダウン(都市封鎖)をきっかけに、多くの人々が以前より長い時間をオンライン上で過ごすようになった。その恩恵を受けたのがオンラインゲーム、動画配信や音楽配信などのデジタルコンテンツ、そしてネット広告の各事業だ。

テンセントの対話アプリ「微信」(ウィーチャット)は、1〜3月期に交わされたメッセージの総数および使用時間がともに大きく伸長し、月間アクティブユーザー数は12億人を突破した。微信はテンセントのさまざまなサービスの「入り口」であり、中でもオンラインゲームの課金売り上げは372億9800万元(約5620億円)と前年同期比31%の伸びを示した。

新型コロナの流行は、テンセントにとって総合的にはプラスに働いたようだ。

(財新記者 銭童、原文の配信は5月14日)

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