コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画(冨山和彦 著/文芸春秋/1200円+税/118ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] とやま・かずひこ 経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO。1960年生まれ。東京大学法学部卒業。米スタンフォード大学経営学修士(MBA)。2003年産業再生機構に参画、COOに就任。カネボウなどを再建。07年IGPIを設立。企業の経営改革や成長支援に携わる。

本書は「事業再生のプロ」冨山和彦のビジネスマン人生の集大成ともいうべきものである。

産業再生機構COO(最高執行責任者)として八面六臂(ろっぴ)の活躍をした著者だが、彼が去り、跡を継いだ産業革新機構や政府の経済運営は、すべてを金融政策に押しつけて現実から目を背けてしまった。

そうして水面下に潜ってしまった日本経済の病理を鮮やかにあぶり出したのが、今回のコロナショックがもたらした経済危機である。今回はその広さと深さと長さにおいて、リーマンショックなど過去の危機とは比較にならない破壊性を持っている。