東京・大森の本社にある6畳ほどの実験室で、在宅社員と装置操作のやり取りをする社員(提供:ディスコ)

営業や開発の現場では、国境を越えたテレワークが広がっている。顧客のほとんどが海外企業の半導体製造装置産業。コロナ禍で国境を越えた移動が制限されたため、日本にいるエンジニアが顧客の工場へ行くことが難しくなった。そうした中、急速に進んだのが、装置の据え付けや保守作業のリモートでのサポートだ。

切断・切削装置最大手のディスコは3月後半から、東京・大森の本社に通う社員向けにテレワークを拡充した。本社併設の社員寮に住む社員や徒歩や自転車、自家用車で出社可能な社員以外は、原則在宅勤務に。普段は装置の仕様決定やテストのため、顧客の半導体企業のエンジニアが多く訪れるが、それもできない状態が続く。

パソコンやデータセンターの需要拡大で半導体業界には追い風が吹いており、それに伴い製造装置の需要も高まっている。だが、エンジニアの行き来がボトルネックになって、「早く工場にエンジニアをよこしてくれと顧客にせっつかれる」(別の製造装置メーカー)ことが悩みの種だ。