世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、日韓両国でも国民の関心はコロナ一色だ。一方で、日韓関係に緊張をもたらすとげは刺さったままだ。そんなとげの1つに最近、動きが見えた。慰安婦問題である。

元日本軍従軍慰安婦の一人が、これまで運動をリードしてきた韓国の市民団体・正義連(日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯)の尹美香(ユンミヒャン)元代表について、「元慰安婦の意見を聞かず、独善的に行動してきた。事実と異なる証言を広め、寄付金など金銭も元慰安婦には行き渡っていない」と爆弾発言を行った。

これをきっかけに、正義連と尹氏に関するスキャンダルが燎原の火のごとく広がっている。慰安婦像の設置推進やソウルの日本大使館前での毎週の抗議集会などを行ってきた陰で、不透明な資金運用や脱税といった違法行為も疑われている。尹氏は2020年4月15日の総選挙で当選し、国会議員としての第一歩を踏み出すところだった。