有料会員限定

勤務態度での判断は困難に、人事評価は見える化せよ 会社が実態を把握するのは簡単ではない

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
拡大
縮小

従来のやり方を貫くと、部下の不信感が増幅されるリスクがある。

社員が自宅でサボッていても、会社が実態を把握するのは簡単ではない(Ushico/PIXTA)

特集「テレワーク総点検」の他の記事を読む

週刊東洋経済 2020年6/6号
書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

オフィスに出勤して働く機会が減ると、難しくなるのが人事評価だ。部下の勤務態度を自分の目で確認しにくく、評価の根拠を集めるのが難しい。成果を測るための基準があいまいになっていると、誰もが納得する評価をするのも一筋縄ではいかない。

ここでは日本的マネジメントの特徴を生かしながら、テレワーク環境でも成果を上げ、納得感があり、部下を成長させる人事評価の進め方を紹介する。肝になるのは、目標や達成基準、働きぶりを「見える化」することだ。

業績評価の手法は、経営学者のピーター・ドラッカーが提唱したMBO(Management By Objectives)や米グーグルなどが導入しているOKR (Objectives and Key Results)を参考にするとよい。

MBOは半年〜1年後の目標を設定し、定性的・定量的に達成度を評価する。設定した目標は上司と部下の間だけで共有され、評価は報酬の決定にも使われる。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
テレワーク総点検
「3密」を避ければ感染は防げる、妥協なき取り組みが不可欠だ
インタビュー/北海道大学大学院 医学研究院教授 西浦 博
手当を支給する企業も増えている
自宅をオフィス化する11のビジネスギア
Webカメラ、ディスプレー、コーヒーメーカー…
コミュニケーションを円滑にするためには工夫が必要だ
利用者の獲得競争が繰り広げられている
重要なのは技術ではなく、どう使いこなすか
エンジニアの渡航困難に対応、顧客とのやり取りも迅速化
さらばオフィスワーク、在宅勤務でここまでやる
Part 3 テレワーク達人を目指せ
旧来型のオフィスは変革を迫られる
スマートフォンなどで総会当日の議決権行使が可能に
会社が実態を把握するのは簡単ではない
Part 2 コロナショックは終わらない
インタビュー 日本人の働き方を変えるか(1)
インタビュー 日本人の働き方を変えるか(2)
インタビュー 日本人の働き方を変えるか(3)
取引先の協力も不可欠
本誌独自アンケート「在宅勤務者の悩みと工夫」
どんな苦労に直面し、どう乗り越えたのか
就活生からの不安の声が少なくないが、思わぬ効果も
Part1 コロナが変えた働き方
テレワーク総点検
コロナで広がる働き方格差
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内