仁義なき聖書美術 新約篇(架神恭介、池上英洋 著/筑摩書房/1600円+税/162ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] かがみ・きょうすけ 1980年生まれ。作家・フリーライター。早稲田大学卒業。『仁義なきキリスト教史』『よいこの君主論』(辰巳一世との共著)など著書多数。
いけがみ・ひでひろ 1967年生まれ。東京造形大学教授。東京藝術大学大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである──よく耳にする言葉である。しかし、組み合わせの新しさにも程があるだろう。本書は新約聖書の物語を、なぜか広島ヤクザ風に語り直して紹介し、それらを題材とした美術作品の読み解き方を教えてくれる一冊なのだ。

かの有名な「最後の晩餐」のシーン。イエスは周囲の面々にこう告げる。「言うとくがの。この中にわしのことを密告(チンコロ)するヤツがおる」。

また有名な山上の垂訓のシーンでは、こんな言葉も飛び出す。「右手のエンコ(指)を要求してくるなら、左手のエンコもくれてやらんかい」。