(metamorworks/PIXTA)

ほとんどの業種が深刻な打撃を受ける中、新型コロナによるプラス影響を享受しているのがIT・ネット業界だ。

外出自粛で需要が急増したのが、ニュースや動画コンテンツ、ゲームなどのメディアやアプリ。例えば「Yahoo!ニュース」などを展開するヤフーでは、2020年4月1日からの約1カ月間、スマートフォンにおけるログインユーザーの利用時間が前年同期比で約3割増加した。ユーザーがサービス内に長くとどまることで、画面に表示される広告から得る収入は増える傾向にある。有料機能が使われればさらに課金収入も増える。

ネット通販(EC)も恩恵を受けた事業の1つだ。外出自粛で日用品や食品などの買い物に出かける回数を減らしたい消費者のニーズを取り込んだ。

アスクルの運営する個人向け日用品EC「LOHACO(ロハコ)」では、3月初旬、注文数が出荷処理能力を超え、自社倉庫から発送する商品の受注を一時的に停止する事態が起きた(現在は復旧)。生活必需品以外にも、在宅ワーク用の家具・家電や、エンターテインメント関連品を買い求める人が増えている。

ネット大手がこぞって巨額を投じ育成しているスマホ決済も、利用者数の伸びが加速している。

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小銭や紙幣の手渡しが発生する現金払いは感染防止の観点からますます敬遠されているため、若い世代に加え、シニア層の利用も進んでいるようだ。提供各社は金融関連などの機能拡充で収益化を狙う。